一番最初、Fallout3をプレイしたとき、最序盤にメガトン近くでガトリングレーザー持ちのスカベンジャーの死体を発見した。そのときの興奮を今でもはっきりと覚えている、それと同時に焦燥感も感じて結局そのガトリングレーザーは放棄した、ゲームバランスを憂慮したから、今もその性格は全く変わってない。
核戦争、放射能、ミュータント、レイダー、そしてCTD。
Fallout、それは核戦争後の世界が終わった後を舞台にしたゲーム。20年以上前に初代FalloutがPCで発売されて現在まで途切れること無く続編がリリースさせている大人気ゲーム…ただその大人気っぷりとは裏腹にFalloutにはとてつもなく大きな大問題がある、それはこのゲームが超絶不安定だってこと。正確にはベセスダによってオープンワールド化されるFallout3とその続編のNew Vegasがもう信じられないくらい不安定なゲームだってことだ、その事を踏まえてたくさんある思い出…悪いこともたくさんある…それをこの記事で書いていこうと思う。
いきなり記事本文から脱線するがこのブログについて話す、そもそもこのブログを始めようと思ったのがFallout4のスクショをどっかに投稿したかったからだ、面白いスクショが撮れても自分が見るだけじゃちょっと寂しいな…と思って今のブログを初めた、なのでFalloutの記事を今回書けて嬉しい、ある意味で夢がかなったと言えるかもしれない。
超絶不安定ゲームFallout3の思い出
Fallout3を初めてプレイしたとき、僕はまだ十代だった、もう随分前の話だ。初めて自分で稼いだ自分の金を使って自分のPCを買った、そしてバトルフィールド2を永遠とプレイした、その後にFallout3を遊んだんだ…。もうかなり前の話だがその時の記憶は未だに色あせてない、はっきり覚えている…こんなふうに書くとなにか感動的な話のように思えるかもしれないが実際はそうでもない、トラブルに次ぐトラブルの苦い記憶も相当大きい、いやもっとはっきり書くとクソトラブルの記憶ばかりある。
Fallout3の本題に入る、このゲームはいま書いたとおり信じられないくらい不安定なゲームだった、どのくらい不安定かっていうとバニラ(MOD不使用)の状態でも頻繁にCTDやフリーズが発生するレベル、恐ろしいことにコンシューマ機でもフリーズが問題なるくらい不安定なゲームだった。そして問題はこれからまだまだ続く、そもそも不安定なゲームなんだけどPC版Fallout3は日本語版は無い、それは今の日本のPCゲーム界でも珍しいことではないがそもそもFallout3は2バイト文字自体に対応してないからひらがなも漢字も使えない。なので通称中華exeと呼ばれる実行ファイルを通常の起動exeの代わりに実行して日本語化を行っていた、これがかなり曲者だった。この通称中華exeを使ってFallout3を実行するとただでさえ不安定なゲームが更に不安定になった、後述する理由も合わせて長く持っても10分に一度はCTDするような環境だった、それでも日本語化にはそれを利用するしかなかった。そして次はスペック的な問題、これは個人の問題、当時の僕のPCスペックはC2D 1GB …GPUは…なんだったかなとにかくと当時としてもショボいスペックだった、バニラの状態でもかなり重い、特にメモリ不足が深刻でスペック不足からの不安定が更に追い打ち。
この話はまだまだ続く、次はMOD。いわゆるベセスダゲームは非常にMODフレンドリーなゲームが多い、というかそもそも開発がモッダーが勝手にMOD作るからこっちは手を抜いていいだろ的なことを絶対に思ってるフシがある、そのくらいFallout TESシリーズにはMODが不可欠。そこで実際にMODを使うともうそれはそれは更に筆舌に尽くしがたいほど不安定になった、MODという外部からの追加要素、しかも基本的にゲーム開発の素人が作っているファイルを導入すれば不安定になるのも仕方ない、しかもMOD関係無く超絶不安定なゲームで更にMODをブチ込めば…後はわかるね?
これらの複数の要素のコンボを食らってもう本当に言葉にならないレベルで恐ろしく不安定なゲームが誕生した、僕の貧相な語彙力では表現できないレベル。今の言葉でいうトリプルA級ゲームで販売してあっという間に数百万本を売り上げ世界中で大人気になったゲームとは到底思えないレベルの安定性、アメリカなどで集団訴訟になってないのが本当に奇跡だと思うレベルで酷い不安定さだった、ゲームプレイ中、常に綱渡りしているような感覚…そのうちCTDに慣れてきて落ちてもイライラすることさえなくなってくる、まさに達観してる感じ。
長男で十代だったからなんとか耐えられた環境
ここまでFallout3がどれだけ不安定なゲームだったか長々と書いてきた、ではゲーム自体は面白くないのか?って聞かれたらいや最高に面白いと答える、なんたって発売から10年以上経ってもMODパワーの力が非常に大きいとはいえまだプレイしているくらいだからそりゃあ面白いとしか言えない。
現在から当時のFallout3プレイ状況を思い出すと…よくもまあ頑張って遊んでいたなと感心する、なんたって当時は10分ゲームが落ちずにプレイできれば十分な状態だった。更に酷いのは当時の環境だとCTDではなくゲームがフリーズすることが多くて…その都度PCを強制終了していた…今ならalt+tabなどから普通に終了させられるはずだけど当時の僕はまだ子供でPCにもあまり慣れてなかったのでそうしてた、強制終了がPCに良くないのは流石に分かっていたので気が気じゃなかったけどそうするしかなかなった…。
更にFallout3コショコショ不安定話をブチ込む、そんな話は本当に事欠かない。Fallout3はある日年甲斐もなく家でした父親を探すのがメインストリートなんだけど恐ろしいことに父親を発見するストーリー中盤までずっとたどり着いたことがなかった、なぜって途中からCTDのせいでどうにもこうにもならなくなってゲームを再出発せざる負えなくなったから。なので毎回Fallout3をストーリー途中でやり直す、プレイが続けられないから最初からやり直すを何度も繰り返していた。もう本当にこんなゲーム発売していいのかと今からすると思う、だけど当時は面白すぎて新しい体験が出来るFallout3にそういった感情はほぼ全く起きなかった。
こんな状態なのでMODは殆ど入れずに当時はFallout3をプレイしていた、全裸MODを入れて興奮してたくらいで殆どバニラの環境で遊んでた気がする、それでも十分面白かった。だけどやっぱりMODもそのうち本格的に導入したくなったので新しいPCを購入することにした、今度はれっきとした?ゲーミングPC。スペックはGTX560TI i5 2400 8GBだった、ゲーミングPCとしてはミドルエンドだが当時の僕からしたら十分な性能だった、購入当時最高の気分だったやっとFallout3をまともな環境で遊べるぞ!って。早速Fallout3をインストールして遊んだ、まずはバニラで遊んだ。僕はそういう性格なのでプレイ再開時はとにかくまずはバニラ…そして電波塔のエレベーターに乗った、上に到着するまでに5回以上CTD発生して当時の僕は絶望した。結局原因はFallout3自体がマルチコアCPUに初期では最適化されておらずi5 CPUを使用することによって逆に不安定になっていた、高い性能のPCをせっかく買っても、何も設定しないとこんなことになる、こんなAAA級ゲームある?
あまりに不安定すぎてバニラのバグについて考えてなかった
この文章を記事を書き終わった後に書き足している、バニラであるバグについて完璧に失念していた、いやそうだよFallout3はバニラでもバグだらけのゲームだった…いやどうしてもMOD絡みのトラブルやCTDフリーズばかり記憶に残っていてバニラでのゲーム内バグについて完璧に忘れてた…バニラでもNPCがいきなり死んでるとかあったな…理解してもらえないかもしれないけど今まで書いてきた「不安定」という言葉の中にゲーム内でのバグは含まれてない、なんていうかバグが当たり前すぎてそれを認識できてなかった…僕にとってバグが発生はMODを導入して発生するものでバニラのバグについては完璧にそれを忘れてた、バニラのバグは当然のように「そこにあるもの」だと認識してたから、こんなゲーム他にある?
MOD導入のトラブル堂々巡り、ゲームプレイより不具合対策の方が長い日常
さてここからはMODの話、Fallout3はバニラだと…盛って90点くらいのゲームだと思う、だけどMOD込みの評価になると一気に無限大の点数になる、なのでPC環境だとMODは必須。そこでMOD導入なんだがやっぱりこっちもトラブル続き、そりゃあそうだだってバニラでも問題だらけのゲームなんだものMODなんて入れたらそりゃあ更にトラブルが多発するに決まってる。更にだ、当時はMOD文化、いやMOD文化自体はPCゲームの歴史に古くからあるだろうがここまで大規模に大量にMODが開発されて導入されるのはFallout3の他にOblivionくらいしか殆どなかったと思う多分、基本的に細々した武器MODや一つが大規模なMODとかそんなん。とにかくFallout3やOblivionみたいなMODゲーはまだ新しかった、つまり色々なものがまだ黎明期だったってこと…ゲーム開発者もモッダーも試行錯誤中だった…だからトラブルも新しめのFallout4と比較して発生しやすかった、きつい。
例えばMOD導入のトラブル、起動時確定CTD、これはわかりやすい…何かファイルが足りないからそうなっている、その必須ファイルを持ってくるかMODを外すかですぐに対応出来る…。だけどゲームは起動できてパッと見普通に遊べるのによく見ると細かなバグが発生している、これが非常に面倒、どれがバグの原因か特定するのも難しく特定しても対処できる保証は無い。バグへの対処もMOD開発者が修正MODを開発してくれたらそれで終わり最高!なんだけど無かったら、というか自分の環境でのみ発生するバグなら修正MODなんてあるわけないから自分でなんとかするしかない、MODファイルを自分で弄くり競合MODを外し色々試して深夜まで頑張って…それで結局トラブルは解決しない訳だ、頑張って最後トラブルが解決するならまだいい、本当に最悪なのはその結果何も問題が解決しないこと、こうなったら本当に諦めるしかない何もかも。
Fallout New Vegasの思い出
さて次はFallout New Vegasである、Fallout3の続編で開発元が違う、基本的にFallout3と同じだがやはり色々と毛色が違う。そしてFalloutNVのゲーム性と同じくらい気になるのが安定性である、これがもう本当に異常なんだけどFallout的には全く異常じゃない、ゲームの内容と同じくらい安定性が気になるんだ…ずっとFalloutで遊んでるとその考え自体が異常だってことがわからなくなる。とにかくその安定性なんだがFallout3と比べて格段に安定していた、少なくともバニラの状態でCTDが多発するってことはなくなった、バニラでCTDしないだけで当時は最高だと本気で思った、完璧にベセスダに飼いならされている…。
Fallout3の圧倒的で強烈な思い出体験と比べるとNVはそこまで強烈に記憶に残ってない、だけど未だに現在進行系で遊んでるようなゲームなのでとても面白かったし思い出もたくさんある、初めてゲーム内で手に入るバーミンダルライフルを使って30m以上離れたパウダーギャングをヘッドショットしたときの記憶は鮮明に覚えている、今まで「RPGでFPS」だったのが「FPSでRPG」になった瞬間だった。
NVでのMOD、モッダーの努力の結晶!
NVでもやはりMODである、今では驚くべきことにコンシューマ機でもMODを利用出来るが当時はまだPCゲームの特権、やっぱりMODである。Fallout3からNVにゲームが変わって一番進歩を感じたのはゲーム本編じゃなくてMOD絡み、MODが導入しやすくなった。例えばFallout3でのMOD導入、体型MODがあるとしよう、胸の大きさやウエスト周りなど個人で好みの差があるパーツを個別で選べた。Fallout3ではそのパーツの変更の仕方は確かフォルダの手動での入れ替えだった、階層ごとにフォルダを入れ替える、MOD開発の大変さと比べたら限りなく大したことないが、やっぱり面倒だった。だけどNVからここらが大幅に改善した、MODインストール時にインストーラーが起動して画像付きで好みの胸のサイズを選べたり出来るようになった、これが本当に当時感動した。更にすごいと思うのはゲーム内でMODの設定が出来るようになったこと、ロードや再起動せずにゲームを起動しながらMOD管理メニューから個別の設定などが出来るようになった、これが以前からファイルの上書きなどで対応していたんだから本当にすごい進歩、もう感動しかない。
そしてモッダーの皆さんの感謝の気持ちに共に湧き上がってくるのはやっぱりベセスダへの恨み辛みである、様々なクソ仕様がモッダーやプレイヤーを悩ませる、どれだけ顔と胴体の色が違うとか首や手首の隙間に悩まされてきただろうか?様々なトラブルが発生するたびにベセスダへの憎しみゲージがテンションMAXになるがそれと同時に現在遊んでいるこのFalloutを開発発売しているもベセスダというか揺るぎようのない事実が精神を平常に戻す…というか色々と諦めさせてくれる、何年もこの繰り返し。
2021年、信じがたいことに未だにNVを遊んでいる
さてここで昔話から現在の話である、恐ろしいことに現在進行系で未だにNVを遊んでいる、いや正確には今はMOD環境再構築期間で遊んではないけど完全にはNVから離れてない…とにかく未だにNVで遊んでいる。TTWというMODがある、Fallout3とNVを繋げて行き来出来るすごいMOD…実際に遊んでみるともう本当に凄まじい体験。最初にキャピタル(Fallout3)スタートでモハビ(new vegas)に向かった、それがストーリー的に自然だったから、モハビに着いたとき感動した。だけどそれからキャピタルからモハビに帰るときの方がずっと感動は大きかった、最初キャピタルに居たときの記憶がまるで前世の記憶のように感じたから、この前世の記憶っていう表現はかなり秀逸だと自分で思う。なぜって今までのこの記憶は周回プレイの記憶だったから自キャラ(プレイヤー)は生まれ変わって冒険をやり直すわけでそれがTTWで繋がっているからある意味そういう感情を抱いたのは正しい。
すごいMODはTTWだけじゃもちろんない、未だに新しいMODがリリースされている、高品質な武器MODからとっても可愛い女性向け装備、そしてもはや公式DLC並の規模の超大型MODなど様々だ。こんな10年も前で様々な仕様に問題を抱えているゲームを未だにプレイし未だにMOD開発している人たちがたくさん居る現実に心底驚くときがある、ここまで長いこと大勢の人がプレイするゲームなんてそんなに多くないと思う、オンラインゲームならいつかサービスが終了するときが来るがNVの場合はそれはもちろん無い、きっと10年後もまだMODを開発する人たちが居てまだそれを遊ぶ人たちも居るはず。
これからのFalloutに期待することについて
もうなんといってもFallout5である、正直Fallout76はいいからさっさとFallout5を発売して欲しい…開発してんだよね?Fallout4もサプライズ的に急遽発売が決定したけどFallout5もそうしていいのよ?もうFallout4から6年以上経過しているんだからそろそろ次回作だっていいと思う。
それでFallout5に具体的期待することだけど…考えてみたらそんなことに思いを巡らすのは殆ど初めてだけど…なんだろういきなり書くのはかなり難しいな。Fallout3でウェイストランドを文字通り荒野にし過ぎた感がある、なので?Fallout4は随分とマシな土地になった、土に水分を感じて農業も普通に出来る、雨が降る場所さえある。なので次はまた過酷な土地になりそう、テキサスとかニューメキシコとか南部が良いな…まあよく分からないけどそこらは以前のシリーズでも登場したのかな?いっそのこともっと南下してメキシコ側に行くのも楽しそう…アメリカとメキシコを行き来する…楽しそう…。それともっと全体的にマヌケでカオスな感じが欲しい、Fallout4は真面目過ぎた、主人公たちが軍人と弁護士でいかにもまともそうな人たちだったから余計全体的にまともな感じがする…Falloutはもっと馬鹿でカオスであって欲しい、Fallout3であったランダムイベントもぜひ復活してほしいあれは本当に面白かった。
まあ随分と長いこと書いてしまった、ただ今の僕はとても満足している…Falloutシリーズはずっと好きでファンだったけど現実でもネットでも語る機会が無かったのでここで書けて嬉しい、少しでもこの記事を読んでくれる人たちが居るなら、僕はとても喜ぶ、ありがとう。
コメント